2017年02月22日

「あはき等法19条を厳守することを求める特別決議」について

 当協会では去る2月19日日曜日、定例の第3回理事会を開催し、来年度の事業計画や予算、主要議題について審議、協議しました。
 その中の一つとして、現在、大阪地裁、東京地裁、仙台地裁であはき法第19条について行われている訴訟に対して、視覚に障害を持っている人たちと生業ともいわれるあはき業を守るため、次の特別決議を採択しました。
 皆様にご報告しますとともに、今後、この裁判に対してさまざまなご支援を求める計画もありますので、皆様からのご理解、ご協力をいただきますようよろしくお願いします。


 あはき等法19条を厳守することを求める特別決議

 学校法人平成医療学園(以下、「平成医療学園」という)は、自らが設置経営する3校の養成施設と大学のあん摩マッサージ指圧師養成課程の新設認可申請が不認定とされたことを不服として、国を相手にその不認定処分の取り消しを求め訴訟を提起した。
 訴訟の当事者は平成医療学園と国であり、我々は裁判の当事者ではないが、訴訟の結果によっては視覚障害あん摩マッサージ指圧師が失職し、あるいは視覚障害者があん摩マッサージ指圧師の職域から閉め出されかねないことを考えれば、我々こそが実質的には当事者であるとの認識に立ち、国の立場を強く支持するものである。
 あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律(以下「あはき等法」という。)19条は、「当分の間、文部科学大臣又は厚生労働大臣は、あん摩マツサージ指圧師の総数のうちに視覚障害者以外の者が占める割合、あん摩マツサージ指圧師に係る学校又は養成施設において教育し、又は養成している生徒の総数のうちに視覚障害者以外の者が占める割合その他の事情を勘案して、視覚障害者であるあん摩マツサージ指圧師の生計の維持が著しく困難とならないようにするため必要があると認めるときは、あん摩マツサージ指圧師に係る学校又は養成施設で視覚障害者以外の者を教育し、又は養成するものについての第二条第一項の認定又はその生徒の定員の増加についての同条第三項の承認をしないことができる。」と定めている。
 平成医療学園は、この規定が制定されてから半世紀あまりが経過しており、@視覚障害者に対する年金などの社会保障が充実し、あん摩マッサージ指圧師以外の職業に広く就職しているなどとしてこの規定の意義は失われている Aあはき等法19条は憲法22条によって保障された平成医療学園の営業の自由を侵害するものであり、国の不認定処分は憲法31条によって保障された手続き的保障に反するなどと主張している。
 しかし、それらの主張は現状の認識を大きく誤り、憲法解釈にも反するものである。
 障害者雇用促進法が施行された今日においても、視覚障害者の職域は依然として狭く、視覚障害者の一般雇用は極めて低位のまま推移しており、今日においてもあん摩マッサージ指圧業は視覚障害者の中心的職種なのである。また、視覚障害あん摩マッサージ指圧師の収入は、晴眼あん摩マッサージ指圧師に比較して極めて低い状態が続いている。
 他方、年金などの社会保障が制度化されたとはいえ、障害者の生活は引き続き困難な状態が続いており、障害者の生活保護受給率は一般国民の10倍を超えているのである。
 視覚障害者の職業選択の自由が未だ実現していない中で、平成医療学園の主張が認められることがあれば、あん摩マッサージ指圧業の分野からも視覚障害者が実質的に閉め出されることとなり、視覚障害者の就労を通じた自立をも奪う結果となることは必定である。
 我々は、そうした事態を回避するため、広く国民の理解と支持をも得て、視覚障害者の関係団体だけでなく、あはき業界との連携の下に国が勝訴するために全力を尽くすことをここに決意するものである。

   平成29年2月19日
                  公益社団法人 島根県視覚障害者福祉協会


 島根県視覚障害者福祉協会 事務局
 電話(0852)24−8169

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2017年01月05日

日本盲人会連合評議員会報告

小川常務より日本盲人会連合評議員会報告がありましたので以下に掲載します

 今年度2回目となる日盲連の臨時評議員会が11月29日(火曜日)日本盲人福祉センターで開催されましたので、その概要を報告します。
 始めに竹下会長の挨拶で2つの報告がありました。@あはき法19条を巡る裁判は真っ向からの対決となり、我々も国を支援する立場で資料の提供などしていきたいということ。A平成30年4月から始まる障害者基本計画の第4次分について、安全対策・就労対策における自営業者への配慮、情報アクセシビリティーの活用などを提案していくこと。以上の挨拶がありました。
 その後は、前回に引き続き主な議題は法人改革に伴う定款の改正でしたが、9月の概略の提案はかなり変わり、現定款と大幅な改正は提案されませんでした。活発な意見交換で時間は延長され、概ね提案は了承されました。改正点の主なものは次の通りです。@評議委員の定数66名を60〜70名とする。A評議員の選任は理事会の推薦を受け、新たに監事1名、事務局員2名、外部委員2名で構成する評議員選解任委員会で審査、決定する。B評議員の任期を2年から4年とする。C理事定数19名を10〜19名とする。D理事・監事への報酬や費用の支払いを定める。E今後の予定としては来年1月の理事会で評議員候補者を選定し、その後選解任委員会で決定する。F5月の評議員会で理事を選任する。以上でした。その他、定款改正に伴う諸規定の制定について、例えば評議員選任・解任委員会運営催促案など3件が提案され了承されました。また、日盲連パートタイマー就業規則の改正と日盲連職員給与規定の改正について提案され承認されました。
 次に、読書バリアフリー法(仮称)制定についての周知とあはき等法19条にかかる訴訟の特別決議について小川幹雄あはき協議会長から説明があり、各県などでもこれに沿った決議をしてほしいとの呼びかけがありました。中央でも関係団体が集まり、あはき等法19条連絡会を結成し、今後の運動について統一した形で対応することになりました。
今回の評議員会資料(墨字・点字版)および当日配布されたリクルート発行の「じゃらん」という障がい者のバリアフリー旅についての冊子(墨字)を事務局に置きますので関心のある方はご覧ください。以上で報告を終わります。
島根県視覚障害者福祉協会事務局
(0852)24−8169
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2016年11月09日

中国ブロック視覚障害者青年部交流会の報告

青年部の佐藤理事より中国ブロック視覚障害者青年部交流会の
報告がありましたので以下に掲載します。

10月5日から6日にかけて
中国ブロック視覚障害者青年部交流会に参加してきました。
参加者はボランティアさんを含めて11人でした。

今年の企画担当は鳥取県ということで、
初日は米子市駅からシャトルバスに乗って
花回廊に行って、施設散策。そして夕食での懇親会。
二日目はJRで松江市に移動して、
ホーランエンヤ伝承館、松江歴史館の見学。
途中、おそば屋さんでおそばを食べたり、
ぜんざいをいただいたりしました。

初日は天候に恵まれ、
秋の澄んだ空気と心地良い日差しで、
花回廊からはとてもきれいな大山が見れたようです。

私は初めて花回廊に行きました。
園内にフラワートレインという列車が走っていて、
その列車に乗って園内を音声ガイドを聞きながらまわりました。

列車を降りてからは、園内を歩いてまわりました。
見ることができないわたしでも園内の
花の匂いを感じることができたり、
植物の葉っぱなどを触ることができて楽しめました。

たくさん歩いた後の梨アイスは格別においしかったです。
本当は懇親会まで我慢したかったのですが。

二日目のホーランエンヤ伝承館では、
櫂伝馬船のレプリカに触れたり、
音声ガイドを聞いたりしました。
残念なことは、入り口に敷設してある
点字ブロックの上にフラワーポットが置かれていたことでした。
ボランティアさんが館内の受付の方に言ってくださり、
その場で移動してもらいました。
まだまだ点字ブロックについての意識が薄いと感じました。
松江歴史館では、鼕行列の太鼓が歴史館入り口に
置いてあって、バチで叩くことができました。
叩く音はお腹に響きました。

二日目は風も冷たく、
いつ雨が降るか分からないような天気でしたが、
おかげさまで傘を差すことはありませんでした。

最後にみなさん、JR松江駅でお土産を買われて帰途に着かれました。
私は初めての参加でしたが、情報交換等
いろいろな話ができて交流ができて良かったです。

企画していただきました鳥取県の青年部の方には大変感謝です。
以上、青年部交流会に参加しての感想でした。

佐藤理事ご報告ありがとうございました。
来年度も行われますので、ご興味のある方は
ぜひ、ご参加をください。
島根県視覚障害者福祉協会事務局
(0852)24−8169

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2016年11月04日

当協会の小川会長が平成28年秋の叙勲で旭日双光章を受章されました。

 11月3日、秋の叙勲受章者が発表され、当協会の小川幹雄会長には、長年の障がい者支援、特に視覚障がい者の教育、自立支援に多大なる功績があったとして「旭日双光章」を受章されました。
 小川会長は、県立盲学校に奉職されて以来48年にわたり視覚障がい者の社会的自立に向けた支援に力を注がれていました。
 はり師やきゅう師の国家試験取得を目指す盲学校高等部専攻科の生徒に熱心に指導され、送り出した合格者は100名以上になります。
 一方、視覚障がい者団体の要職に就かれ、視覚障がい者の社会参加や在宅生活の質的向上、権利保護や環境改善に尽力され、現在、日盲連副会長、当協会会長、県身障連副会長などの業務で多忙な日を送られています。
 こうしたことがこの度の受章となりました。
 11月4日には県庁にて知事からの伝達式、11月11日には皇居にて天皇への拝謁の儀が予定されています。
 この度の受章を謹んでご報告いたしますとともに、皆様とともにお祝い申し上げます。

 島根県視覚障害者福祉協会 事務局
 0852−24−8169

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2016年10月17日

平成28年度第2回理事会概要

県視障協第2回理事会が9月25日に
開催されましたので簡単に報告します。
会議は定数25名中21名の理事が出席し開催されました。

1. 始めに会長より中央情勢報告として次のことが述べられました。
健康福祉部長との意見交換会で次のことが実現した。
按摩・マッサージ・指圧・鍼・灸施術所の開設届出済みステッカーと
免許保有章について県民向けに広報する
(これは9月29日の山陰中央新報に掲載される)。
警察のパトロールカードは希望があれば順次作っていくとのこと。
総合支援法の同行援護が入院中の外出や意思疎通の意味で利用可能となる。
年度末までに按摩・マッサージ・指圧・鍼・灸の
受領委任の制度化について功労賞から結論が示される。
平成医療学園からのあはき法憲法違反との提訴があり裁判に入った。
日盲連では傍聴・署名・葉書・陳情・資金カンパを行い、
行政に対しては業務補助者の経費助成を要望する。
65歳問題では総合支援法で無料扱いの該当者は
そのまま無料でサービスが提供される。

2.次に、今年度の活動および会計の中間報告があり、
ほぼ計画通り実施、執行されていました。

3.次に、審議事項に入り、会運営について2件。
理事・幹事の選任は総会資料の発送から立候補を受付、
総会で名簿を提示して承認を求める方法を実施することを確認。
なお立候補には地区代表者の推薦を必要とします。
他県での中ブロ大会への参加費助成は今後検討することになりました。

4.次に、会長を除く24名の理事を事業・生活など九つの部会に分け、
年間1度は話し合いを持ち意見をまとめることとし、当日午後活動を始めました。
地区からの要望事項として、視覚障害者理解への啓発について、
交通安全対策、福祉タクシー制度の県内統一、
日常生活用具の活字文書読み上げ装置の
対象者の範囲拡大などが提案されました。
情報の提供として、タクシーの一割引は手帳番号の控えでなく
本人確認のみでよいとの中国運輸局からの通知が出されているとの報告がありました。
各自治体での日常生活用具給付品目と行政からの情報提供について情報を交換し、
どこの自治体でも同じサービスが受けられるよう運動することになりました。

5. その他の項目としては、平成30年全国盲女性研修大会を
本県が引き受けることになり、2月の理事会後に実行委員会を開催すること
同じく平成30年、日盲連中国ブロックのあはき研修会が島根県当番で予定され、
あはき部会が担当するタンデム自転車については
東京パラリンピックで取り上げられるとのことで、
警察関係も感心を示し、一般道の一部でも走行が解禁される見込み
県広報について全視情協が各自治体に点字版を要望することになり、
本県でもその実現を計る。
その他、JRPS 山陰支部から弱視者に関する研修会の呼びかけがありました。
以上で報告を終わります。
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