2019年03月28日

タンデム自転車の走行会報告です。

 去る3月17日、日曜日の午後、島根県視障協では島根県東部の中海に浮かぶ大根島周辺でタンデム自転車走行会を開催しました。
 前夜からの雨が午前中も残り、午後の走行会開催を心配していましたが、時が経つにつれ次第に雲も遠のき、暖かくなり、タンデム走行会に相応しい天気になりました。
 
 タンデム自転車は、現在島根県内には松江市内にあるタクワサイクル様に3台、個人所有1台を確認していますが、走行会当日、松江市内にあるNPO法人プロジェクトゆうあい様から当協会にタンデム自転車1台を寄贈され、合せて5台のタンデム自転車で走行会を開催しました。
 プロジェクトゆうあい様がタンデム自転車を当協会に寄贈された経緯をお伝えします。
 昨年の9月にプロジェクトゆうあい様が運営される、障がいのある方の観光をサポートする「松江山陰バリアフリーツアーセンター」が、「第1回松江ツーリズム研究会観光大賞」を受賞され、副賞として送られた賞金を元に、当協会にタンデム自転車を寄贈したいとの申し出があり、この日の寄贈に至りました。
 当日はタンデム自転車の寄贈式を行うとともに、披露に併せて実際に参加者に乗車していただきました。

 走行会参加者は県内の視覚障害当事者9名でした。タンデム自転車で操縦役となるパイロットをタクワサイクル所属の市民サイクリニスト5名に手伝っていただきました。
 参加者は5台のタンデム自転車の後部座席に跨り、大根島周回道路や島内道路を走り回りました。約10キロの道のりを3、40分程度でスタート地点に帰る周回コースです。
 前半組では途中で突然、雹が降り、近くで雨宿りをするなどのハプニングがあり、待っている組が心配したりしましたが、後半組が乗る頃にはすっかり晴れあがり、頬に当たる風を感じつつ、息遣いが多少乱れるも爽やかな汗をかきかき、ゴールしました。
 初めてタンデム自転車に触る人、乗る人もいましたが、タクワサイクルのサイクリニストのサポートで快適なサイクリングができました。

 当協会に寄贈されたタンデム自転車はタクワサイクル様に管理を委託し、誰でも乗っていただけるようにしてあります。
 これから暖かくなりタンデム自転車を乗るのにふさわしい気候になります。会員の皆様、ご家族様。この機会にぜひタンデム自転車に乗っていただき、行動半径を広げていただければと思います。
 タンデム自転車はタクワサイクル様でレンタルしています。お問い合わせ、お申し込み先は、電話(0852)36−7775 県立盲学校のすぐ近くにあるタクワサイクル様です。

 島根県視覚障害者福祉協会事務局
 電話(0852)24−8169

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2019年03月04日

島根県視障協第3回理事会について

 先日開催された島根県視障協第3回理事会の様子が小川常務理事副会長から寄せられましたので、報告します。

 今年度第3回目の理事会が2月17日、ライトハウスライブラリーで開催され、理事25名中23名が出席しました。
 最初に会長から中央情勢として次の七つの報告がありました。
@国家公務員の障害者対象採用試験には定員の10倍を上回る受験者があった。視覚障害者の働く場の確保として、今後、あはき資格を生かした職種を検討するよう県にも要望していきたいこと。
A日盲連関係では、日盲連の名称の変更が検討されており、「日本視覚障害者団体連合」の案が挙がっていること。弱視者対策が本格的に取り組まれ、今後、地方へ波及すると見込まれること。日盲連では教育分野にあまり取り組んでいなかったのでこれから取り組むこととなったこと。あはき等法19条裁判は今年中には一審判決が見込まれること。
B県の防災訓練では避難所での訓練が取り上げられ、先般、松江市内の避難所で訓練があったこと。
C県の歩行訓練関係予算が増額される見込みであること。
Dプロジェクトゆうあいから本会にタンデム自転車が寄贈されたこと。
E篠原電気から本会にLED付き信号補助機が寄贈され、県警と設置場所や管理方法を協議中であること。
Fこのたびの県知事候補者には県の差別解消条例制定と避難体制の充実を要望していくこと。

 次に今年度の事業活動と収支の中間報告が行われ、収支見込みについてはマイナス3万円程度であることが報告されました。
 平成31年度事業計画と予算が審議され、承認されました。収支見込みはマイナス10万円程度です。
 県への要望とその回答および事業計画は本会ホームページに掲載してあります。
 県への信号機についての要望は、予算要求の都合で、新年度の早い時期に取りまとめることとし、今年は5月17日(金)までに事務局へ提出することが申し合わされました。
 今年の県視覚障害者福祉大会は6月9日(日)、益田市人権センターで開催し、10時に開会、アトラクションは明誠高校の吹奏楽部と合唱部が出演予定であることが報告されました。
 また、中国ブロック盲人福祉大会島根大会は9月7日(土)・8日(日)の予定で行うこととし、実行委員として正副会長および田部理事、藤原理事、佐藤理事、安達理事、堀内理事、古角理事、西元理事、三輪理事が指名されました。4月の理事会後に実行委員会を開催するが、委員から協力の依頼があれば会員は協力をしてもらいたいとの呼びかけがありました。
 次に全国盲人福祉大会への提出議題については、視覚障害有権者への選挙公報の充実を求める意見書の提出についてとし、本県においても各自治体議会に対し、陳情していくこと、来年の全国盲人福祉大会は宮城県で開催されることも報告されました。
 その他として、県視覚障害者福祉大会オセロ大会参加者も5月17日(金)までに申し込みをすること、松江一畑百貨店北側の信号機音声の稼動時間が延長されたこと、本会の将来について考える時期がきていること、あはき裁判関係や本会の活動状況も情報として発信していくこと、カード決済時代に備え視覚障がい者も関心を持ち、研修の機会を設けていくこと、障害者がJRを利用する際の各駅受付番号が廃止され、JR西日本お客様センターに集中受付されることになったことなどの報告事項や意見が出されました。
 事務局からは、島根県が取り組んでいる体の障害などでサポートを受けたいことを知らせるためのヘルプマークが本会事務局でも交付できるようになり、申請の手続きはライブラリーで行えること、ライブラリーから、ら・ら情報便というメール便が発信されており、希望者はパソコンまたは携帯などのアドレスを知らせると順次情報が流れるので登録をしてもらいたいことなどの情報提供がありました。
 以上で報告を終わります。


 小川副会長、投稿ありがとうございました。
 島根県視覚障害者福祉協会事務局
 電話 (0852)24−8169

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