2017年09月22日

島根県健康福祉部長との意見交換会について

 毎年、島根県身体障害者団体連合会主催で開催される島根県健康福祉部長との意見交換会が、今年も9月5日にサンラポーむらくもで開催されました。
 当協会からは小川会長、小川副会長が出席し、事務局長も随行しました。
 その時の様子を報告します。

 各障害者団体が事前に提出していた要望に対し、当日出席していた団体から要望の趣旨や説明を加え、それを受けた県関係課の担当が回答する形で進められました。
 当協会からの要望と県からの回答の概略を報告します。
 一つ目の要望は、視覚障がい者の職業的自立に向けた支援についての要望で、具体的にはあはき自営業者に対する補助員制度の制定をお願いしました。
 県関係課からの回答は、あはき自営業への業務補助員については、個人の営業に対する行政の支援は限度があり困難であると考えているが、施術営業ができない事情や実態があれば実情を聞かせていただきたいということでした。
 更に免許を持たない者が危険を伴う手技行為を行っていることを鑑み、こうしたことを行っている者やこれに関連する誇大広告に対し、県民に向けて注意を促す広報をしていただくよう要望しました。
 これに対する回答は、施術所届出済みステッカーの配布や危険行為に対する注意喚起を県のホームページに掲載している。島根県消費者センターでは平成29年5月に消費者庁が発表した情報を紹介するなど危険な手技行為に対する注意喚起を行った、ということでした。
 二つ目の要望は、公務員、特に戸別訪問や諸手続きで関わりの深い警察、保健所等の職員の身分証を点字や拡大文字にして認識しやすいようにとお願いしました。
 県関係課からの回答は、身分証の配布対象の拡大や方法などについて、今後検討したいという回答でした。
 三つ目の要望は、県内で災害を想定した防災訓練が実施されているが、視覚障がい者も参加した実効性のある訓練となるよう取り組んでいただきたいこと、福祉避難施設には 視覚障害者にも対応できる用具や人員を配置していただくようお願いしました。
 県関係課からの回答は、市町村によって訓練内容に温度差があるのは事実であるが、県としても実効性のある訓練となるよう市町村に働き掛けたいとのことでした。視覚障害者の特性を踏まえた福祉避難所の設置などについては回答がありませんでした。
 一つ目と三つ目については、もう少し理解を深めてもらうため、当協会独自の要望活動を通じて陳情していきたいと考えます。

 島根県視覚障害者福祉協会事務局
 0852(24)8169


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2017年09月20日

第63回盲女性研修大会関東ブロック大会(群馬県大会)に参加して

 9月6日水曜日から7日木曜日にかけて群馬県高崎市で全国盲女性研修大会が開催され、参加した女性部の安達けい子部長から様子が報告されましたので紹介します。

 女性部の安達けい子です。第63回盲女性研修大会関東ブロック大会(群馬県大会)に参加してきましたので報告します。
 会期は9月6日から7日に、群馬県高崎市のホテルメトロポリタン高崎で開催されました。
 来年度開催を控えた島根県からは、島根県視障協役員や女性部執行部、事務局併せて9名で視察団を組んで参加しました。
 女性部を代表して安達と道畑百代さん、堀内早苗さんとで出席してきました。
 代表者会議に出席しましたが、主な内容は、
1 新定款に伴う役員の任期等について
2 平成28年度 事業報告、収支決算ならびに、監査報告
3 平成29年度 事業計画案、ならびに予算案
と続き、
4 各ブロックからの提出議題では、
 テレビ放送における臨時ニュースなどの字幕放送の音声化を望むものが3件の他、賞味期限・消費期限などの文字拡大を要望するもの。障害者用交通系ICカードの製作を要望するもの。 水洗トイレの規格を一定(例えば、押しボタンの位置)にして欲しいと要望するもの。JRの特急券と航空券を半額割引にして欲しいとするもの。駅のホーム転落防止を防ぐ安全柵の整備を願うもの。障害者手帳の提示のみで高速道路の半額割引を適用して欲しいとするもの。スーパー等のセルフレジについて視覚障がい者でも使いやすく配慮してほしいというものなどが提出され、白熱した意見が交わされました。
 ICカードについては知らない人が多く、現金を機械でチャージするもので、口座から落ちることはないとの説明で全て採択された。
その後、
5 宣言案・決議案についてが原案通り採択され、
6 会報誌「あかね」については、掲載記事について事前に執行部でしっかりとチェックすることが確認され、
7 平成30年度第2回全国代表者会議の持ち方については、開催経費がかさむこともあって、重要な協議議題があれば開催することとなりました。
8 その他、(1)レポート発表の見直しが必要ではないかと提案され、急な変更はできないかもしれないが発表テーマの設定や発表方法について今後検討することになりました。また、(2)全国委員の任期はブロックの事情に合わせても良い、との意見が出て、採択されました。
 翌日の総会では議長に指名され、緊張の中で進行しました。少し時間オーバーしましたが、なんとかまとめられたかな、と思っています。
 提出される問題も、例年とあまり変わらない、というのが私の印象でした。

 研修会では、第一部が群馬県交響楽団の弦楽四重奏で素敵な音色、親しみやすい曲やリズミカルなワルツの曲を楽しみました。
 第二部は、レポート発表と意見交換会がありました。テーマは「家事の工夫とこつ。」です。
 ここのつのブロックの会員からユニークな取り組み、楽しそうな取り組み、非常に参考になる取り組みなどが発表されました。
 助言者の中に三菱電機の方もいらっしゃって、視覚障害者にも使いやすい家庭用電気製品を開発していて、みんなの意見や感想を設計者に伝えて、他社に負けない優れた製品を世に生み出しているそうで楽しい時間でした。
 懇親会のアトラクションは、女性部のコーラスと高崎市が発祥の地といわれる「アマチュアのちんどん屋」が懇親会会場を練り歩きました。
 大会の最後の閉会式で次の開催県の挨拶をし、島根県のアピールと全員で「お待ちしてまーす」とにぎやかに来県をお願いしました。


 来年はいよいよ島根県で開催されますね。女性部を中心に協会役員、事務局一同、盛会のうちに終えられるよう全力を尽くしていきたいと思います。皆様のご支援、ご協力をよろしくお願いします。
 島根県視覚障害者福祉協会事務局
 0852(24)8169

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